2018年03月12日

被爆ピアノの音色



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被爆したピアノがその歴史を語る。
カチカチの肩がほぐれていく。私はたった一人だ。だけれど、みんなからの心配を頂きながら生きている。被爆ピアノは悲しみを乗り越える旋律。孤独な音色。だけどあたたかな音色。

posted by 若菜 at 22:33| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月06日

ー2月28日の「山内若菜さん講演会 」牧場、福島の母芸術鑑賞会を終えてー

様々な人が支えてくれているから絵が動き続けている。そんな感覚が今回の横浜の中学生の感想を読んだ私の意識に生まれました。まるで大きな実験をしているかのように変化する作品なのだと、200人程の中学生のみなさんから頂いた感想を、一人ひとりの感想を何回も読ませて頂いたあと、自分の絵の見方が変わりました。この芸術鑑賞と講演会は私だけでなく、本当に出会えたみなさんからの贈り物のような会であり、また新しい「牧場」展が出来る作品の一部とも感じました。そして新たな作品への構想が心にぶわっと広がりました。みんなに絵に意見をもらって私の生きるリズムが鼓動し、構想が生まれていく、私の作品の大切な一部となる感覚に感動をおぼえました。
岡山の中学校では熱い竹島先生が私を力強く導いてくれ、それに乗るような形で私は展示講演ができました。その流れもあり市民ギャラリーでの牧場作品を横浜の中学校H先生がご覧になり、N先生が支え助けてくれた。そしてそんな方々の情熱がこの絵を動かす原動力となってくれました。私は今回、大きな実験共作とも言える作品を回想できたのでした。そしてご協力頂いた多くの先生方に改めて感謝いたします。内容も、生徒のみなさんが絵について、3.11について、自己表現について何か感じるきっかけが出来たような心の動きに嬉しくなりながら、ジンジン感じながら、一緒に進んでいける光が見えました。
3.11から7年、岡山の中学の生徒さんの一人が「ペガサスなんて見えない」と言ってくれた作品を変える事件からもう1年が経ちます。今回の感想もすべて素晴らしく、すべてを書き出しみんなと共有させてもらいたい気持ちなのですが、文字の都合上一部ですが共有させて頂きたいです。あの場で発言してくれたみなさんの言葉が芽吹きのように心に咲いています。
「原発事故の被害は人への影響だけだと思っていたら動物の影響がとても大きいことだという事を初めて知った。」
「絵を描くという事は人に強く伝えることができるとても素晴らしいものだと思いました。」
「山内さんの絵は、本当の出来事をそのまま描いてあったので牧場の現場や命の大きさを感じることができました。」
「普段絵を見ることがないので、絵から伝わるメッセージの大きさや心が動くことの大切さを知ることができました。」
「牧場で大切に育てられてきた動物たちがいたと言う事はあまり意識していなかったように感じました。しかしこのように様々な視点から物事を考えることで見え方や感じ方が変わってくるのだということがよくわかりました。」
「絵の説明をしてもらうとだんだんとよくわかってきました。聞いていくうちに牧場にいる動物や人たちの気持ちが絵にあらわれるようにも見えたし、絵がどんどん興味深くなってきました。」
「絵に答えはないという言葉が改めて実感できた。この講演を聞けて私は得をしたと思っている。最後の講演会がこれでよかったと思った。」
「私たちは3月11日のことを語りついでいく事が大切だと感じました」
「1つの絵に様々な思いが込められていて、一人一人感じ方は違く、人と意見を交したりする中で新しいものを発見することができたり、自分がその場に存在していなくても絵を見てイメージすることで、自分があたかもその場にいて感じることができ、あまり私は絵に対して関心がなかったのですが、少しだけ興味を持つことができました。」
「福島のことを、私はもう復興への道に進んだと思っていましたが、今でも放射能が降り続けていることを知って何も知らずに復興したとばかり思っていたのが恥ずかしくなりました。」
「広島長崎の事は人々の記憶に深く残っているのですが1番身近な福島第一原発はあまり広く伝えられていないと感じました。もし私が山内さんのように牧場を訪れたとしても絵に描こうとは思いませんでした。「いろんな生き方があっても良い」と言う言葉が深く心に刺さりました。」
「また機会があれば個展にも足を運びたいです。」
「牧場の家は自己の辛さがすごい見えてきて、ミニチュアホースやいろいろな馬が死んでいるのを間近で、絵なのに、とても悲しくなりました。山内さんの絵を見ただけで被曝した情景が思い浮かぶなと思いました。」
「自分の命が地球と同じ位大きく、大切なものだと言うことを絵を通して感じ、自分が生まれたことがいかに奇跡なのか思い知らされました。そしてもっと自分の命、まわりの家族、友人、知らない人の命も大切にしていきたいと心の底から思いました。それと同時に見ている人に様々なことを考えさせる絵の可能性や力のようなものにも驚かされ、もっと絵を含めた芸術について知りたいと思いました。」
「遠くでは見えなかったところも近くにあることで細かい部分まで見ることができました。絵を見たときに福島での悲惨な状況について知ることができました。馬は立てなくなると死んでしまうので、必死に立たせようとする姿を描いたところに感動しました。」
ペガサスも描いてあったけど、復興に導いているように見えてすごいかっこいいなと思いました。大きな牛も描かれてていて放射能に負けないで必死に生きようとしているように見えて、すごいなと思いました。」
「描きたいものを描いている山内さんの絵は、絵の内容ではなく、まず絵そのものの存在が生き生きしていると感じました。自分の人生を通して興味を持ったことや好きなことを自分の思いも込めてつきつめていけたらいいなと感じました。講演会でそれを学べたと思います。」
「自分のやりたいことをやり続けることが大事だということを学びました。私は自分の好きな曲をピアノで弾くのがとても好きです。将来につながるかはわかりませんがとても楽しくて好きなので、ずっと続けていきたいと思いました。」
「小学2年生の時に東日本大震災が起こりまだ自分は小さかったので福島について何も考えることができませんでした。今回のお話を通してたくさん福島のことを知れてとても勉強になりました。今日の事は家に帰って家族にも話してみたいと思います。」
「みんな違ってみんないい」私は人に合わせてしまうことが多くあります。今回のお話の中で聞いた言葉などがとても心の奥に染みました。今後はすぐに下の意見に合わせるのではなく勇気を持って話をしていきたいです。」
「今まで学んできた広島と福島の関係は少なくないかなと思っていました。しかし今回のお話でどちらも人の記憶が頼りと言う共通点が見つかりました。広島は守られてきた記憶、福島は忘れられつつある記憶です。クラスの中ではグループができていますよく聞こえてくるのは「あいつ気持ち悪い」と言う言葉です。私も昔は自分と違う人がいるとそう言っていました。しかし誰1人として同じ人間はいません。命の重さはみんな一緒です。自分らしく生きていきたいと思うなら、あの人も自分と同じように生きていると思うべきだと思いました。今日の山内さんの講演に心がふるえました。ありがとうございました。」
「芸術の良いところは国関係なく世界中の人々が国境越えて楽しめるところだと思います。同じ芸術が好きな人として、山内さんと一緒に私も日々努力していきたいです。」
「大きなうえに絵にいろんな意味が込められていて感じるものが多かった。山内さんは何年も前のことを鮮明に覚えていて、たとえば馬を探しに行った時にピンクの洋服だったことや、山の方などの放射能の強さなど。そしてそれが細かく描かれていてその時の様子が、行ったことがない私にも伝わってきて、改めて311の福島の状況がとてもひどかったことがわかりました。私たちも山内さんのように、何か行動していくことが大切だと思いました。」
「僕はまだ夢が見つかっていません。「大学に行って会社に入って」…と言ういわゆる一般的な人間にしかならないと思っていました。でもそんなマニュアルのようなものにとらわれる必要はなくて、自分がやりたいやってみたいと思ったことにどんどん手を出してそれも今のうちから将来どう関わってくるかを考えポケットに入れるということをして、自分の将来の選択肢を広げていくと言うのは本当に大事なことだと思いました。」
「神奈川にいる私が原発が爆発して放射能がもれたと聞いても実感できるような被害はなくあまりその怖さがよくわかりませんでした。しかし原発に近い福島で、はっきりとした研究の結果出てなくても人の目で見て放射能のせいだとわかる理由で馬などが変死していたことを聞いてその怖さを初めて思い知ったと思います。私は家族と一緒に牧場に行ったことがありますが、とても楽しい場所でした。福島の牧場のように放射能のせいで動物がどんどん死んでいくのはとても悲しいことだと思います。また動物に影響があるのなら私たち人間にも害があると言うことだと言うことをしっかり意識しないといけないと思いました。」
「外国についても学ぶことが重要ですが、それよりもまず自分たちの国内で今まであったことに目を向け学ぶことから始めるべきだと思うので、今回の山内さんの講演会はとてもためになることが多くありました。」
「左から右へストーリー性になっている絵は初めて見ましたが、わかりやすく見ていて次はどんな場面なんだろうとワクワクしました。本当はこうしたいけど周りの目が気になるという事は私にも時々ありいつもできずにいます。けど今日からやってみようかなと思いました。また中学生のうちにやりたいことをやるべきで将来なりたい仕事のためにどんどん新しいものにも挑戦すべきと知り、やっていこうと感じました。私は将来、商品開発の仕事をしたいと考えています。そのために、できる事はまだまだあり今できることもたくさんあるなと今回の講演会を通じて感じました。今の自分を見つめ直すきっかけになりました。」
ご紹介させてもらった文章は1人の一部ですが、原文のままです。こちら以外の文章もすべてドキドキわくわく・涙!で読ませていただきました。
こんな感動的な感想を読ませて頂きながら、多くのみんなの意見のすべてが、反応するすべてが希望の光だと発見もありました。絵も、被曝の怖さも、牧場作品からの動物への思いやりや想像力も、ひとの痛みがわかる若い感性が、これからの希望の光です。個展に行ってみたいという意見もありがたく…今回の講演は、私の個展にいっぺんにあんなたくさんの若い中学校の生徒さんに観てもらう空間であるとも言えます。またその時にどこかで絵とともに、みなさんともお会いできたら嬉しいです。
長くなりましたが、感想でした。
講演会の様子写真は訳あって掲載できません。写真は体育館の展示後の写真でした。これから、たくさんの生徒さんにみてもらうのを待ちわびているようでした。
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posted by 若菜 at 21:49| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月03日