ビキニデーin高知2025 で「高知の船 金屏風展」を開催出来ました。
1954年中部太平洋のマーシャル諸島ビキニ環礁で「ブラボー」と名付けられた水爆実験が行われました。ビキニ事件から71年。当時の船員さんや関係者のお話をお聴き出来ました。当時操業していたマグロ船は約1000隻、高知県の船も室戸を中心に約180隻が操業し被ばくしました。
その事実を、こんなものではないのではないかと想像し描き、「飛び出す舳先 第五海福丸」を描いたけれど、想像だけで描いていたと気がつきました。改めて市田さんは凄い方です。一人ひとりと向き合って、顔の見える付き合いをしています。それを覗き見るようにして、第五福竜丸だけでないことを、今回改めて感じていました。
そしてビキニ事件という名称でさえ、エニウェトク環礁での核実験も抜け落ちてしまう事、多角的に地球規模で捉えつつ、高知の船を励まし勇気が出るような、心ひとつになるような講演に、ジーンとしました。以下 メモ的にご紹介します。
第五海福丸 小笠原勝さん91歳
第二幸成丸 久保尚さん88歳のお話をお聴きできました。
真水がない生活、ご飯を炊く水以外は水が飲めない。スコールがあれば喜んで身体を洗い、水を飲む。
鮫にやられたマグロなど、売り物にならない魚を食べた。内臓も食べた。お刺身で、生で食べている状況を想像していました。若い漁師さんたちが、あとから汚染されていたと聞かされた。
シャツなんか、一月以上同じものを着て、使えなくなったら捨てる。乾かして温くなるが、汚れは取れない…
第七大丸 岡崎七孝さん ご家族のお話
ひめ丸 唇 増本和馬さん…少年のような乗組員の漁師さんたち。
「荒海に生きる」の映像は、観ているとまるで今のように感じ、絵の前では多々、第五福竜丸展示館では頂く事のなかった感想を頂きました。金屏風で描いた作品が、「あー・・ひめ丸。〇〇さんの船ね。」等。高知で金屏風の絵をご覧頂けて、第五福竜丸からまた夢が叶えられー
そして帰路。空から漁船を見ると、大海原に白いイカが泳いでいるような感じがしました。俯瞰するー私はイカで、マグロ漁船で、マグロで太陽になり得ると、絵は凄いと改めて、また大きな絵を描きたくなりました。が、ちょっと最近は美術館のワークショップ準備もあり、はやる心にはブレーキを…
バスの運転手さんが運賃をお支払いした際、「ありがとぉ〜」って言ってくれました。ふわあ〜。イントネーションが、なんとも柔らか。景色も懐かしくも厳しい黒潮の、海の景色。室戸岬、室戸の漁港、ここから出航した港を感じ、室戸を走るローカルバス運転手さんの方の優しさにキュンキュンしました。高知の方も、高知の地も海も大好きになりました。
明日は搬入日です。
津田塾大学でもこちらの金屏風の展示をします。漁師さんの像を、名前を発表しつつ、展示をテキスト付きの新たな形で、ご覧頂きたいと思いました。
忘れがたい高知の二泊三日となりました。



