2025年03月10日

1DAY体感型美術館 命の授業 2025年3月

3.11 東日本大震災から14年、絵描きは何が出来るのかともがきあがき、たくさんの方に知恵を頂きながら進めてきたひとつに、「1DAY体感型美術館 命の授業」があります。今回、絵が大きいから、近くで見て絵に入ってもらい、自分の大切な人をそこに立たせてもらう事で、より原発事故や、原爆を自分事として捉えてもらう事をしました。体感型になり得るんだ、学芸員としても、絵をご案内できるのでは、という発見がありました。明日は草加のcafe &galleryのんのさんでのトークがあり、改めて振り返り「いのちの絵から学ぶ」から、今のもがき等を、ゆっくりお話出来たらと考えています。3月に戸塚で授業を受講した学生さんの感想を頂戴しました。感想へ、感動の朝です。一部をご紹介いたします。

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posted by 若菜 at 09:13| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月02日

金屏風 核兵器禁止条約第3回締約国会議会場 米ニューヨークへ 

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ビキニ事件から昨日の3月1日で71年です。そして今朝、私の絵が、しっかりゆっくりはじめてNHKに映っていました。改めて関係していただいた全てのみなさまに感謝していた日でした。田中美穂さんの、伝わってつながる、叶える行動力に感動しました。見習いたい思いでした。サーロー節子さんの、祈っていても世界は変わらない。具体的に一人ひとりが行動すること、そんな若い方への言葉が印象的でした。

「ビキニ事件」で被害を受けた漁船の屏風絵を制作してきましたが、その絵たちが、米ニューヨークの国連本部で開かれる核兵器禁止条約第3回締約国会議会場にて、明日には作品の搬入が行われ、明後日から国連総会ビルの地下にあるスペースで展示が紹介されるとの事です。

第五福竜丸展示館での私の個展の中、金屏風のコーナーをご覧いただいた高垣慶太さんに声をかけて頂き、夢の実現が叶えられようとしております。

金屏風の中の、太陽でもあり、ビキニの水爆でもある表現なのだけれども、広島長崎の原爆でもあると言うような、見た方がいろいろなイメージで、それぞれが違う感じ方で絵を感じ取ってほしいと言いました。船は強く多様に光をうけ放つ漁師さんの叫び、いのちの叫びであること、その命は美しいから美しく強い輝きを放つように描いた、多様に傷つけられ言えなくされてきた立場の命たちの叫びを船が先をぐっと上に上げて、核なき世界へ向かっているって言うような、偽物の太陽の方ではなく、本物の、上にある太陽を示し、核なき世界へ向かって航海しています。黒い鳥影は、マグロをついばむカラスでもありながら、核実験をすることで恩恵を受けている黒い商人の隠喩あったり、たくさんのお金を得ている権力者の象徴でもあります。

私はブラック企業に15年勤め、自分のひどい労働環境で物扱いされてきました。福島原発事故3.11後、福島で殺されていく商品価値がないからと殺される動物と社畜の自分を共鳴し、福島を描き、広島長崎、第五福竜丸を描く経過がありました。
一市民が、ステイタスもない、小さな声の作者が描いた絵であるという、持たざる者の表現としても、ご覧頂きたい思いです。

命まで奪われ、これ以上ないほどに身体精神が傷ついても言えなくさせられている今、命が物扱いされていた自分の自画像としても他人事ではないから、強く共鳴し、第五福竜丸や他の船を描いた。また、絵で語り継ぐ絵描きだと、意識し始めています。語り部の皆さんに直接聞く機会はなくても、語り継ぎ部の市田真理さんやたくさんの第五福竜丸で出会ったボランティアさんの皆さんに、福竜丸以外の漁師の方もも被災した話をお聞きでき、語り継ぎ部の方たちの話を聞いて、描いたのです。そして、第五福竜丸の、第五福竜丸以外の船を描いた、その叫びを金屏風ーこれは直接聞いてなくても継承してゆける未来を、もがきあがき、模索している、新たなる表現になるんじゃないかと思いました。こんなもんじゃないのではないか、金屏風の命が叫ぶ、収まりきらない叫びーであろうと想像し創造する、というように、船の漁師さんが全員ガンになったり、歯が全部なくなる、全員ガンなど、病状の表をつくり、描いてゆく姿勢を今、し始めています。

日本政府は核兵器禁止条約の絵がギラギラと、生きていたんだと知り、改めてほしい。人権、人間の尊厳の光をギラギラと表現してほしい。船に隠喩された命の思いを、言葉を超えて届けられたら、そしてつながりあってゆけたらと改めて思いました。

そこで、被爆し被災したと言う船のことも描く時も、福竜丸に行ってスケッチしたり、船を見た記憶をもとにそこなんじゃないかと想像したり、資料だけじゃなくて、そこに第五福竜丸があり、存在している。だから強く描く事ができました。そこに残されて保存されていると言うその大切なこと、そこからイマジネーションを頂けた。大切なことでした。

今日、焼津から戻り、改めて絵を描いてゆきたいと思う本日でした。




posted by 若菜 at 20:57| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年01月20日

第五福竜丸展示館 企画展 山内若菜 ふたつの太陽展終了しました

1月19日 日曜日

暑い時期に行き来しはじめた第五福竜丸展示館での企画展は、本日寒さの中に幕を閉じるという、気温の変化も激動的な展示期間となりました。

期間中、遠方含め、たくさんの方にお運び頂きました。
すてきな出会いあり、学びあり、次へのお話あり、かつてないほどに規模の大きな展示となりました。明日は搬出日。少し寂しい気持ちですが、絵を運んだりしてきたのを合わせ3ヶ月近くの期間、2年をかけ、半年間の集中制作期間準備してまいりました。終わりを迎えてみると、まずは学ぶ事だらけでした。出会いを頂いてばかり、育てて貰えた感で今は満たされております。暑いなか、寒いなか、遠く第五福竜丸展示館まで、どうもありがとうございました。気にかけて頂きながら来られなかった方からも多々、ご連絡頂いております。お気持ちをありがとうございました。

本日搬出日、21日に家に運んで頂き、22日に第五福竜丸展示館で展示した小作品をすべて、片瀬山ギャラリーエスポアールに移動、販売をはじめます。1月22日から30日まで開催し、25日はイベントがあります。欲しい絵がありましたらご相談頂けたら幸いです。私の在廊日は、22日、25日、30日です。1月22.23.25.28.29.30、13時から16時、開廊しています。今後も絵をご覧頂き、応援して頂けたら幸いです。詳しくはこちらまで・・

期間中、市田さん、安田さん、蓮沼さん、荒木さん、ボランティアさん皆様には最後まで大変お世話になりました。最後まで丁寧なサポート、素晴らしい方々と一緒に展示を作る事が出来たから、船と共鳴できたような、良い展示が叶えられた事を、しみじみと感じておりました。



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posted by 若菜 at 16:19| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする