11.28日木曜日
朝から、京都から高校生が第五福竜丸展示館にお越しでした。みんなで修学旅行先はここが良いと決めたらしいです。絵のトーク後も、金屏風の部屋も真剣にご覧いただきました。ひとり、時間をかけ観てくれている高校生がいてました。「深いです・・福島であり、広島である。広島の絵なのに、福島の草の中の家にも見えてきました。京都と言えないくらいの田舎の京都から来ました。」と感想頂きました。
静岡から、絵を観に来たという、大石さんの妹さんたち・お二人がお見え。来年の展示を企画しているとの事、たくさんのミカンを持ってお運び頂きました。舞い込んで静岡からの季節風が吹いたようでした。
昼からは、金屏風を海外の会議に持って行く計画を思いついた、国際平和学を学ぶ学生もお見えでした。1時間以上作品移動や他、話し合う。英語テキストにして、アプローチしてくれるとの事。京都から学生も撮影していました。
2時頃から、広島大学で学ぶ松永さんのゼミ生さんと院生さんがお見え。二人と、真剣に語り合う。文学と絵画の類似性、多義性について他、絵をじっくりご覧頂ける、言葉のやりとり溢れる対話の時間が続きました。カプセルホテルでもその前も一睡も出来ず、時折ふわふわしていたのですが、若い眼差しに夢心地になりつつ真剣なお二人の発見を2時間スペシャルで頂きました。
優しい眼差し。研究者の眼差し。濁りなき白目を持つ、感性が研ぎ澄まされてゆく・・私がそんな感覚を頂けているようで、そんな時代が、かつて私にもあった事を振り返り、じっと絵を見る。そんな日でした。
