2018年07月30日

会場の「アーティストコメント」ご紹介です

会場で展示して頂いているコメントをご紹介いたします

【アーティストコメント】

新作「牧場 日食」は、福島から重なり合い、ここから始まるんだという絵です。
 
「牧場」シリーズのはじまりは、2015年に中和ギャラリーで福島の牧場を描いた作品を発表した時でした。そして原爆の図丸木美術館で発表し、中学校で発表しました。岡山の先生、神奈川の先生や美術館や市民運動の方が、エネルギーをこめ心を寄せ合い集ってくれた絵でした。
そのことが大きな原動力になって描いてきました。そしてこれからも描き続けていきたいと思っています。自分の短い経験からですが、そう思っています。
 
最初は東日本大震災への反応でした。
大切なもの、尊いものが傷つけられている。何かできないかと自問自答しました。
絵描きとして何かできないかと、想像だけで描いた被曝の牧場展をした事をきっかけに、仲間に誘われて福島の牧場へ行きました。線量計がふりきれる中、300頭の牛のいる牧場で話を聞き、これから私は大きな絵を描くのだと思いました。それから牧場へ通う日々が始まりました。
牧場で馬の変死を見、声のない動物たちの暮らす牧場を、生まれたままの私の目で見ていくことを生涯のテーマにしたいと描き続け、今は6年目の夏です。
 
なぜ福島なのか福島の牧場なのか。放射能被害を受け、被曝した牧場だからです。
この世紀の大公害をなかったことにするのではなく、みんなと一緒に 牧場主、ヒト、動物や植物ととも一緒に、嘘をつかず、一緒に苦しみたい。
試行錯誤、迷う狭間、発表するなかで、絵が変わっていきました。
中学校でも絵を発表するうちに、ペガサスなんて見えないと言われ、反省もしつつ、絵に込めた思いも変わっていきました。
放射能の怖さ。私の心の牧場から、生かされている動物を描き続ける。見えてくる色や地域の素晴らしさ思いや歴史。
無駄な命なんてないという牧場主の思い。命の色と形を表してきました。
 
月食の日、宇宙そのものになった感覚で牧場をみた日。木がゆれて馬と娘が同化している。月食で赤く染まった日、今も生き物の目から涙が出ている事を思い「宇宙から牧場をみている」気持ちになりました。360度パノラマ展のペガサス編は、海に沈むような悲しみの感想が多く、飛べない鳥のヤンバルクイナを足しました。その部分を加えた時、ぶわっと広がり、地球が雲間から出た。
 
つながってひろがる。今回の福島のみなさんともつながってひろがっていきたいと希望を持って展示をさせてもらいました。
360度で内包するペガサスのパノラマ展と、月食日食編であるヒトのウマの牧場。
 
山内若菜 


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会場 ギャラリー・オフグリッド

「牧場ペガサスー日食月食編」
日時 2018年7月29日(日)〜9月24日(月) の日・月・火・水曜日開催
【月・火・水曜日】10:00〜17:00
【日・祝日】13:00〜17:00
*木・金・土曜日は休館です。8月12日〜15日休館
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posted by 若菜 at 12:53| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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