2023年09月15日

講演会動画と音声



長野県の講演会の様子をYouTubeにアップ頂きました。一部ですが、動画の抜粋をご覧頂けたら幸いです。

また、こちらは絵の解説の後に中学生にお話していた部分の音声です。


posted by 若菜 at 19:59| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年09月08日

「1DAY美術館 命・平和・表現を考える」鑑賞講演会

9月8日

長野県野沢中学校で、「野沢中1DAY美術館 命・平和・表現を考える」鑑賞講演会を開催して頂きました。

準備を手伝ってくれた若い男性先生方が、キラキラした瞳で絵を見つめてくれました。4人それぞれの感想をご紹介します。

「すげ!」「迫力!」「広島の樹木の絵は、これ、胎児っすよね。生まれる前の写真にそっくりで。こんな感じだった。そこから始まる絵って、感動なんすけど!」「傷ついている心に、グッとくる。自分ボロボロなんです。まるで自分自身。穴からの光を頂きたい」「なんでお腹に地球をもつ人の手は、左と右手が全然違うのですか?力強いのと優しさ?やっぱり!」

先生方から質問も多々あり、感想を生徒さんより先に本日頂いたせいか、先生方の瞳が煌めいていた瞬間がかけがえのないひとときでした。

今回は丸々一日を使って鑑賞講演授業をしてくださいました。流れをご紹介します。

1.事前授業

「お腹に地球をもつ人」
の画像をタブレットで鑑賞し、班で対話鑑賞し、友達の意見を聞いてメモし、班で発表しあう

2.講演会

山内若菜 簡単な自己紹介とタイトル紹介10分
対象作品をグループごとに決めて、分かれて観る。本物の絵を個人で鑑賞、画像をタブレットで鑑賞し、班で対話鑑賞し、友達の意見を聞いてメモし、班で発表しあう 山内講演会50分

3.事後授業

教室で感想を描く ーという流れでした。

8時台から15時位まで、1日を通して贅沢な講演会を開催して頂き、学校の行事ー美術部の5分絵画にも関わらせて頂けた一日となりました。

これからの希望は彼ら、そして教育が大切だと思っています。みなさんの感想が楽しみです。

その151人にご覧頂いている様子写真をご紹介致します。

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posted by 若菜 at 19:04| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年08月22日

「おれたちの伝承館」応援メッセージ

「おれたちの伝承館」クラウドファンディング
がはじまりました。本日は応援、呼びかけをさせて頂きます。

私は弱者の立場から、あまりにもひどい世界を真っ暗に描いてきた絵描きです。
学生時代から続く社畜人生何十年の私は、殺処分される牛達は自分だ、と共鳴しました。 3.11と原発事故から真っ黒な絵を描き続けてきたのは、命を物として扱うこの世界のありかたを、そのまま心象風景で描いてきたのだと思います。
そしてこれからも福島に住む方と、避難した方、心寄せる県外の方と一緒に苦しみ、一緒に希望を探ってゆきたいと思っています。
 
一方、続けている移動絵画展活動、原発事故を忘れない「命の授業」の中で、
「広島は守られてきた記憶、福島は忘れられようとしている記憶」。
そんなふうに中学生が言ってくれた事が忘れられませんでした。
 
今年の2月16日、中筋純さんに天井画を頼まれました。「ぜひ描かせてください」即決でした。
 
馬や牛に隠喩させ、私は天井画では、命を煌めかせたい。
一緒に放ってゆきたい。理想の世界を、問題点も示唆しつつ、生物多様性を原色で、命煌めきを描きたい。そんな思いで、未来が見えたような、天井画吊り上げ前の最後の制作一週間を過ごしました。
 
展示されると、
「福島のゲルニカ」
「小高物語」
そう呼んでくださる方も現れ、観光地として人を誘致できるような希望も生まれました。関わるということは、お金を地域のみなさんとつくりだす事でもあると感じています。
 
この世界に生まれてきてありがとう。真ん中の馬は祝福の薔薇を持っています。今は祝福が少ない時代とも言えます。今を生きる方に贈りたい希望のメッセージを真ん中にいれました。自由に物語をつくって欲しい。若い世代に観てもらえる機会をつくりたい。
 
おれたちの伝承館で、絵が生まれ変わった。そして私も生まれ変わらせてもらえたのだと思います。
 
虐げられたものの声は小さくても、集まれば大きい事を成し遂げられる。一緒にものを成し遂げようとする者は強いのではないか。まさに今、南相馬市小高で、これだけのものを、みんなで後世に残そうとしている。3.11と原発事故を忘れない、いのちの声を美術で伝承する、たいせつな活動です。

出来れば一度足を運んで欲しい思いですが、応援して頂けたらとても嬉しいです。募集サイトはこちらです。どうぞよろしくお願い致します。

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posted by 若菜 at 09:39| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする